宇津木の参加者は、道具を使うのが初めてという方がほとんどです。
そこで年に1度ぐらい、技術講習会をやっています。
今回は、里山の手入れに欠かせない手工具、鎌・ノコギリ・ナタ・斧の使い方の基本を習得する講習会を開催しました。

講師にはいつもきていただいている上野先生です。
午前中は室内でのレクチャー。
安全に作業する心得、森ではどんなふうに木を育てるのか、道具の扱い方などを、テキストに沿って教えていただきました。

午後はいよいよ実地講習です。
まずはノコギリ・ナタを使った伐採作業。
木を倒すためにロープを使いますが、このロープの結び方、ロープを木の高いところにのぼらせるのがなかなかむずかしいのでした。先生がやると簡単にみえるのですが・・

続いて、木を倒す段階へ。
倒す方向にノコギリ(とナタ)で受け口をつくって、追い口を入れて倒すというのを実践。

まわりの木にひっかかって倒れないときは、ロープをうまくつかって引っ張ります。

伐採のあと、その材でナタを使って杭をつくります。
これまた先生がやるのをみてると簡単にできると思いきや、
実際やってみるとなかなか・・

杭づくり途中でしたが、続いて鎌の使い方講習です。
宇津木でいちばんよく使うアイテム!
鎌の持ち方、構え方、トラ刈りにならないように草の根元からきれいに刈る方法を教えていただきました。

最後は斧。
宇津木では秋冬、薪割りに使います。
右足一歩前!左足と右足、構えた手が、三角定規(二等辺ではなく60度30度のやつ)になるように。
という構え方があるのだそうです。

最後の最後には、道具のメンテナンス。
鎌の研ぎ方は3点固定!など。
ちょっと後半は駆け足になってしまいましたが、
道具の持ち方、構え方から基本を教えていただきました。
1日では覚えきれないぐらいでしたが、
これからの作業をやりながらひとつひとつ復習したいです。
上野先生、もりだくさんな内容で教えていただきありがとうございました。
そして講習を受けたみなさん、ぜひ今後の活動に活かしましょう。
[2013年10月27日・11人]
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みなさま
講習会のお知らせです。
刈払機やチェンソーなど便利だけど同時に危険な道具が里山にはあります。
使う使わないは個人の自由ですが、使ってみたいと思われる方は講習会の参加をお勧めします。
東京都がボランティア向けに行う講習会もありますが、こちらでもやっています。
「林業災害防止協会」有料でしかも平日開催なのが難点ですが、ちゃんと顔写真入りの終了証が発行されるし、全国どこでも有効だそうです。
里山作業に機械を使ってみたい方はぜひ!
はっち
宇津木の森ではこの季節、ツルを伸ばして木に巻きつく葛をはじめ、セイタカアワダチソウにオオブタクサ、アズマネザサといった草が生い茂ります。
散策路や木のまわり、民有地との境界、みんなが集まる場所を重点的にせっせと刈っていますが、それでも草の勢いに追いつかないほどです。そんなときに力を発揮してくれるのが「エンジン刈払機」です。
そこで今回、初心者でも刈払機を安全に使えるように、技術講習会「刈払機の使い方」を開催しました。講師はいつもの上野徳也先生です。
午前中の室内講義で、刈払機のしくみや操作の仕方、作業時の注意点、刃の種類と選び方など、基本をしっかり押さえたあと、午後はいよいよ実地講習です。

右足前、腰を軸に右から左へ刃を動かします。
それに合わせて重心も右から左へ・・と上野先生が個別指導してくれました。

セイタカアワダチソウが多く、草の嵩が高い場所。
こういうところは根元でなく、途中に2回3回に分けて刃を入れて、細かく刈るのがいいのだそう。
最初は足の位置を確かめながらのぎこちない動きでしたが、
みなさんすぐにコツをつかんで、テンポよく刈り進めていました。

最後は、危険な事故の例「キックバック」を先生が実演。
刃の右側が切り株や固い草にあたると、右側へ大きくはじき飛ばされるというもの。
刃が回転したままで、機械ごとぐるっと一回転する勢いに悲鳴があがります。
一瞬のできごとで、本当にこわかったです。
刃の左上側で刈ること。まわりに人がいないようにすること。
作業中はヘルメット・ゴーグルなど防具を必ずつけること。
基本をしっかり守りましょう。

最後は道具の点検・整備まで。
1日みっちり教えていただきました。

やさしく指導してくださった上野先生、参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
ぜひ、習得した技術を忘れないうちに草刈りに来てください。期待しています!
(わ)
[2012年8月4日・受講者9名+3名]